- 2020-06-07
- コロナウイルス
新型コロナウイルスに効くワクチンや治療薬の開発状況は!?
日本で新型コロナウイルスが話題になりもう2ヶ月~3ヶ月程です。
今現在も日本のみならず、全世界ではコロナ感染者が出ている状況ではあるのですが、一体いつなれば、ワクチンや治療薬は開発されるのでしょうか・・・
そのようなコロナに効く薬などが開発されれば、多少なりとも今の状況が変化するとは思いますが・・・
そこで今回は、2020年6月現在の新型コロナに対するワクチンや特効薬について迫りたいと思います。
目次
新型コロナウイルスの全世界の現状
今現在(2020年6月)日本で確認されている新型コロナウイルスの感染数以下となります。
- 感染者数 : 約17,109人
そして全世界では、【666万人】を超えていると言われています。
上記の数字は、確認がされている数字なのでもしかすると多少の誤差などはあるとを思いますが、新型コロナウイルスに効くワクチンや治療薬が確立していない状況から考えると、とても怖い数字だと考えられます。
また、日本では緊急事態宣言を発令し以前に比べると新規感染者は少なくなった印象なのですが、全世界で見ると未だ新規感染者は上昇傾向にあります。
下のグラフは全世界で1日毎に新たに感染された人数のグラフとなっています。
そして下記のグラフは、2020年6月現在の全世界で新型コロナウイルスに感染された人数です。
上記のように全世界で見ると未だ感染者は増え続けており、ワクチンや治療薬が早くできて欲しいと感じますね。
ちなみにコロナ感染者が最も多い国は、アメリカの【190万人以上】で日本の約10倍です。
また、ここ最近ではブラジルが爆発的に新規感染者数が増え全世界で2番目にコロナウイルスが多い国となってしまいました。
その中で問題となったのが、ブラジル政府による感染者数の発表内容を限定的にしたり、公開時間をずらし「か改悪」するものです。
政府なりの思惑があったようですが、そこは真実をしっかりと国民や全世界に発表すべきだと感じますけどね。
もう今の現状から考えれば「自分達の国だけ」という考えではなく、全世界規模でみるべきだと思います。
また、確認が取れている人数で、日本は全世界で見ると45番目程にコロナ感染者を出している国のようです。
以下が日本の新型コロナウイルスの新規感染者数の日毎の推移です。
日本だけをみれば、2020年4月に比べると新規感染者は大きく減っている状況でが、日本だけを見ず全世界の今の状況からみてもいつ日本が新規感染者が増える可能性も否定はできない状況なのでは?と感じます。
その理由としては、やはりコロナウイルスに効くワクチンや治療薬は未だできていない事が考えられますね。
気を緩めれば、また2020年4月のように日本でも爆発的に感染者が増える可能性は十分にありえると考えられますね。
上記のように日本に限らず、全世界では未だ治療中のコロナ感染者の方がいる中、現状のワクチンや治療薬などの開発はどうなっているのでしょうか・・・
全世界感染者【666万人以上】新型コロナウイルスに効くワクチンや治療薬の開発はどうなっているの!?
結論から先に申し上げると、2020年6月7日現在で新型コロナウイルスに効くワクチンや治療薬も未だ開発されていない状況です。
新型コロナウイルスが話題になりニュースに取り上げられるようになり、約3ヶ月ほどですが未だにこの薬は新型コロナウイルスに効く!!という物はないようです。(一部既存の治療薬で効果多少なりあるという薬はあるようです。アビガン・レムデシビルなど…etc)
これだけを聞くと、とても今後が心配になりますね。
むしろ今後コロナウイルスに効くワクチンや治療薬はできるのか!?と思ってしまいます。
なので、ワクチンや治療薬は開発はされていないですが、開発状況などを調べてみました。
新型コロナウイルス ワクチンの開発状況(2020年6月7日現在)
コロナに感染されていない方にとっては、このワクチンの情報はとても大事だと思います。
ワクチンは感染を予防する、いわば保険となり得る存在です。
そんなワクチンの開発状況ですが、以下の企業・研究機関がコロナウイルスのワクチン開発に乗り出しているようです。
- 英オックスフォード大学・アストラゼネカ
- 中国カンシノ・バイオロジクス
- 米モデルナ
- 北京生物製品研究所
- 中国シノバック・バイオテック
- 米 ノババックス
- 米 ファイザー
- 米イノビオ・ファーマシューティカルズ
- 仏サノフィ
- 米ジョンソン・エンド・ジョンソン
- 米メルク
- 英グラクソ・スミスクライン
- 大阪大学・アンジェス
- 田辺三菱製薬
- 塩野義製薬
- IDファーマ
- KMバイオロジクス
多くの企業・研究機関がワクチン開発に着手しており全力で取り組んでいる事は間違いないのですが、臨床試験開始、終了などや難しい言葉でその開発状況が報じられています。
上記を見ると日本の企業もワクチン開発をされており、日本政府はワクチンの量産は2021年前半を目指しているとも報じていますが、これは正直目標なんですよね。
なので必ずしも、日本政府が言うように2021年前半にワクチンを打てるとは限りません。
ですが、その逆もあることも事実。
また、アメリカではトランプ政権が新型コロナウイルスのワクチン製造で最も有望な5社を発表しています。
それが以下となるようです。
- 英オックスフォード大学・アストラゼネカ
- 米モデルナ
- 米ジョンソン・エンド・ジョンソン
- 米メルク
- 米ファイザー
上記の5社は、政府から資金提供・臨床試験支援なども受けており、コロナワクチンの最前線を走っているようです。
アメリカでは、2020年7月に大規模な治験を計画しているようで、その治験にはまず第一に【米モデルナ】のワクチンが候補に挙げられており、次に【アストラゼネカ】のワクチンも候補に挙げられているようです。
ちなみにこの治験被験者は、10万~15万人のようです。
この治験が成功すれば、アメリカは年内もしくは2021年には国民にワクチンの確保が可能なのかもしれません。
日本企業のワクチン開発状況は!?
そんな中、日本企業のワクチン開発状況はどうなのでしょうか?
まず大阪大・アンジェスは2021年3月までに20万人分のワクチンの量産態勢を整えると発表。
開発中のDNAワクチンも動物実験では抗体ができていることを確認し、2020年7月には治験(臨床試験)をし安全性や有効性などを見極めた上で、来春までに実用化を目指すと発表しています。
続いて【田辺三菱製薬】ですが、こちらはカナダの子会社のメディカゴ社が開発に着手しているのですが、2020年8月までに人での臨床試験を開始するためカナダ当局と協議を進めており、順調に行けば2021年11月に終了する予定と発表しています。
また、田辺三菱製薬、カナダ子会社で開発しているので以下のような記載もありました。
当社グループは、COVID-19の感染予防にむけて、先行して本ワクチンの開発を進めているカナダのみならず、日本においても供給できるように推進していきます。
まずは、カナダで次に日本という解釈でいいのかな?
そこは仕方ありませんね、カナダの人からすれば、なんで自分達の国で作ったのに日本が先なんだよってなりますし。
次に【塩野義製薬】ですが、こちらはコロナウイルスのワクチンについて治験(臨床試験)が順調に進めば、医療従事者を限定に2021年1月の供給と2021年秋には一般向けにも供給を目指す方針を明らかにしました。
塩野義製薬は、2021年7月後半から試験用ワクチンの製造に着手し、年内に治験(臨床試験)を始める計画と発表されています。
【IDファーマ】は目標として2020年9月もしくは10月以降に治験(臨床試験)を目指しているようです。
ちなみにワクチン開発は2020年2月に着手しています。
ですが、このIDファーマのワクチンは注射式ではなく、鼻を経由する投与で経鼻接種を採用しているためなのか、実用化は2~3年後と発表しています。
【KMバイオロジクス】はワクチンの治験(臨床試験)を2021年度中に始めると発表しています。
ただ、ワクチンの開発状況や一般市場にそのワクチンを投入できる時期はいつになるか約束できないとも発表しています。
と、ここまでが主な日本企業のワクチン開発状況のようですが、こう見ると日本国内で一番ワクチン開発に有望なところは【大阪大・アンジェス】なのかもしれません。
ただ、もしもワクチンが国内で開発されたとしても、普及までには時間がかかる事は間違いないと思います。
アンジェス側も、ワクチンが完成したとしても国内で広く普及するには、2~3年はかかるとも話しています。
現状で世界では、10種類以上のワクチンを開発中ですがやはりワクチンが完成したとしても、果たしてそれがコロナウイルスに有効なのかどうかを確かめるための治験が必要になってくるのでやはり時間はかかるのかもしれません。
また、アメリカがワクチン開発には先行しているように思えますが、仮に完成したとしても優先的にアメリカ国民、そして次にそのワクチンを使いたい各国にという流れになるんじゃないかなと思います。
そうなると、ワクチンが一般人に向けて投与されるのは、俗に2~3年と言われていますが、もっと時間がかかるのではないか?と考えています。
新型コロナウイルス 治療薬の開発状況(2020年6月7日現在)
コロナ感染後に使われる、現状の治療薬ですが現状は既存の薬などを転用しているようです。
ですが、新たにコロナウイルス用の治療薬の開発する動きもあるのは事実です。
既存の薬で期待が高まっている代表的な薬といえば、アビガン・レムデシビルではないでしょうか?
アビガンについては、日本で薬事承認を目指していたようですが、承認は見送りになったようです。
その理由としては、治験(臨床試験)で安全性と有効性が確認されなければいけない。との事。
ですが、その一方で、レムデシビルは特例承認されているんですよね。
これには、色々な背景や理由があるようでアメリカでコロナ感染者への緊急使用が認められた事もあったり、救命のために人道的見地から認められたものとも言われています。
ですが、この2つの薬は先に言ったとおり既存の薬を転用している事を忘れないで下さい。
新型コロナウイルス用の薬でなく、アビガンならインフルエンザの治療薬・レムデシビルはエボラ出血熱の治療薬候補の薬なのです。
当然、副作用もある薬だという事は認識していなければいけないと感じます。
また、オックスフォードは治験(臨床試験)の結果、治療薬候補として期待されていた【抗マラリア薬・ヒドロキシクロロキン】は新型コロナウイルスに効果はなかったとも発表しているように、世界では日々既存の薬がコロナウイルス有効などの治験もしっかりとされているようです。
僕の考えとしても、既存の薬の中でコロナに有効なのがあれば、薬自体の量産は容易い事なので、とてもいい事だと思うのですが、新規の治療薬を作って欲しいという願いもありますね。
そんな中、新たにコロナウイルスの治療薬を開発している企業が以下となります。
- 武田薬品工業
- 米リジェネロン
- 英グラクソ・スミスクライン
- 米アルナイラム・ファーマシューティカルズ
- 米イーライリリー
- 米メルク
- 米ファイザー
- 塩野義製薬
上記の【武田薬品工業】では、順調に行けば開発中の新型コロナウイルスの治療薬について年内にも患者さんに使ってもらえると話しているようです。
多少なりとも希望が持てるのかもしれません。
また、アメリカの【大手製薬会社米イーライ・リリー】は2020年6月1日に新型コロナウイルス治療のための抗体療法について、アメリカの入院患者を被験者として【第一段階】の治験(臨床試験)を開始したと発表したようです。
結果は6月下旬に判明し、有効性が確認されれば2020年秋までに実用化できる可能性があると発表しています。
このイーライ・リリーの抗体療法は、【LY-CoV555】と仮称で呼ばれているようです。
やはりアメリカの開発状況はとても早いなと感じます。
また、この治験は全世界でも初のようで注目が集まっているとは思いますが成功を願いたいとところではありますね。
【医薬品大手の米メルク】もコロナウイルスのワクチンだけではなく治療薬の開発にも着手を開始しています。
さらにメルクは、特定の国への供給を求める圧力には屈しず、医療従事者や高リスクの方がへ供給を優先するとも発表しています。
とまぁ各社新型コロナウイルスに対しての治療薬を開発している状況ですが、現状で一番治療薬開発が早くスピード感があるのは治験(臨床試験)を行った、【米イーライリリー】なのかもしれません。
早ければいいという事では、ないですが現状のコロナウイルスの状況を見るとスピードは大事だと感じるところはあります。
まとめ
今のところは、新型コロナウイルスに対するワクチン・治療薬に対する状況は悪くもなく良くもなくといった状況なのではないかな?と感じます。
特にワクチンに関しては、アメリカのアストラゼネカやモデルナが早急に開発しているようですし、アストラゼネカは世界的にもワクチンの治験(臨床試験)が行われているようです。
アメリカも2020年7月に大規模な治験(臨床試験)計画しており、もしかするとコロナウイルスに有効なワクチンの先駆けはアメリカ発になる可能性は高いかもしれません。
正直、ワクチンを待っている僕としてはアメリカだろうと日本だろうとしっかりと治験(臨床試験)され結果がでた薬なのであれば、文句などはありません。
あとは、そのワクチン接種の金額の問題ですが・・・・
また治療薬の現状は、コストや時間がかかる新治療薬開発というよりも既存の治療薬を転用できないのか?という流れのほうが大きいのかもしれませんね。
北里大学感染制御研究センターでも【抗寄生虫薬 : イベルメクチン】を新型コロナウイルスの治療薬として2020年夏に治験(臨床試験)を開始すると発表しており、小野薬品も自社で開発している【慢性膵炎治療薬:フオイパン】を新型コロナウイルスに対する治験(臨床試験)を開始したとも発表しています。
国内で初めて承認された【レムデシビル】のように効果があると分かれば、既存の治療薬なので普及もそれほど時間もかからないと思いますし、何より副作用が少ない治療薬が承認されれば、それだけ患者さんにも負担がすくなるわけですから。
ただ、早急に見つけたいという気持ちが先走って治験(臨床試験)が疎かにならないで欲しいですね。
しっかりと動物・ヒトの治験(臨床試験)を行い効果があるのかないのか?と見極めて欲しいと切実に願います。
また、新型コロナウイルスのワクチンや治療薬の情報が入り次第追記したいと思います。
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